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最終更新日:2005/12/10
 
No.004(2004/03/13)

第104回生野町議会定例会一般質問(平成16年3月13日)

質問原稿「観光問題について」(全文)

合併を1年後にひかえ、活力ある町とし生野町が存続するように、中心市街地活性化計画に基づくTMO事業や「銀谷祭り」など様々な取り組みがなされています。

しかし、そのためには少なくとも交流人口の増加が不可欠であり、観光産業の発展が望まれます。

そこで先ず別表の県の観光動態調査報告で、合併する他3町と生野町の観光の現状を比べてみます。

平成14年度の総入込数は、生野町が15万9千人であるのに対し、和田山町21万8千人、山東町26万9千人、朝来町13万3千人です。 生野町の観光目的で多いのは、自然鑑賞2万5千人、史跡鑑賞7万3千人、温泉3万3千人、ゴルフ2万1千人です。 これに対して他町で特に目を引くのは、和田山町では祭りが7万8千人、山東町では温泉が15万人などです。

宿泊客は、生野町は8千人と、他3町と比べると極端に少ない状況です。

生野町では祭りの入り込み数が把握されていないなど、調査の不備があり、それらは改善されるべきであるとしても、この表から宿泊者の増加を図る施策を取るべきであるといった当面の改善点が明白に浮び上がってきます。 そして、黒川の活性化施設や温泉の浴槽の建設など一定の改善がなされようとしていますが、「歴史街道計画整備プラン」に従って問題点をお尋ねします。

口銀谷ゾーンにおいて、「銀山まち回廊の整備」はかなり進んでいますが、ここを散策するには休息所やトイレの整備がなされるべきと考えますが町長のお考えをお尋ねします。

案内板やパンフレットの地図などでは、単に距離だけでなく、標準的な徒歩による所要時間を示すべきと考えますが、町長のご意見をお伺い致します。

旧吉川邸は町民の各種会合などに利用されていますが、歴史・観光の観点からお尋ねします。

まず、郷宿をゴウヤドと読むべきか、ゴウシュクでよいのか、という問題について、平成15年10月発行の一里塚で文化財委員からゴウヤドと読むべきであるという見解が出されました。 町の看板やパンフレットではゴウシュクと仮名がふってありますが、この点に関する町長の見解を伺います。

第二に、代官所との関係で郷宿が歴史的にどういう役割を演じていたか、一般の観光客に分るような説明板がいると思いますが、どうでしょうか。

「緑の回廊の整備」、大駐車の整備はどのように進められる予定ですか。

旧鉱山住宅の保存では寺の上社宅、甲社宅については一定の前進が見られますが、今後観光資源としてどのような活用を考えられているか伺います。

古城山の保存、活用は昨年の発掘によってその価値が再認識された平城の保存、活用と一体化してとらえるべきと考えますが、町長の見解をお聞かせください。

次に、旧精錬所周辺ゾーンについてですが、近代化遺産博物館の整備、大水路の復元についての取り組みはどのように具体化される予定かお伺いします。

奥銀谷ゾーンについてですが、銀山参道の整備、居住環境の改善と銀山の"門前町"としての活性化の予定はどうなっているか伺います。

旧鉱山住宅の再生保存は口銀谷の寺の上社宅や甲社宅に限らないと思います。 いわゆる鉱夫の住宅も大切な産業遺産であり、再生、保存すべきと考えますが、町長の見解を伺います。

ソフトプランの面ですが、祭りによる集客も大切です。 「へいくろう祭り」、「銀谷祭り」など新しい祭りの取り組みがなされていますが、「銀山祭り」として、既存の祭りの多様化がうたわれていますが、それをどう実行されますか。

「名物料理の開発」、「土産物の開発」、「銀工芸品の開発」計画は一番遅れていると思いますが、これは最も緊急性の高いもので、プランがあればお聞かせください。

最後、ガイドボランティアの育成計画はどうなっていますか。 現在4人の語り部の会の人がおられますが、今回、3月28日の姫路西ロータリークラブ主催の「銀の馬車道」ツアーの200人を超すような大人数の観光客への対応は、現状では非常に厳しいものがあると思います。 組織的な養成計画を打ち出すべきと考えますが、町長のお考えをお聞かせください。

「生野町歴史街道計画整備プラン」の問題点について質問します。 それはこのプランの語るロマンが、歴史や文化について一定の知識を持った大人を主たる対象としているという点です。 観光客の増加には、子供のロマンをかき立てるものが必要です。 この点で私はトロッコ列車と言っていますが、町長はこの子供のロマンについてどうお考えか伺います。

最後に、今後の観光協会のあり方について質問します。 観光客の増加は生野町にとって今後の大きな問題です。 観光資源の整備、開発、ソフト面の充実を図ることはもとより、生野町単独での観光開発だけでなく、他の市町と共同で観光ルートの開発を図るべきと考えます。 例えば「姫路城と生野銀山」などのようなルートの開発が必要と考えます。 そのため4町合併後も、旧4町の観光事情が異なることを考えると、観光協会は完全な合併をせず、独立性を保ったゆるやかな連合組織の形態を取るのがよいと考えますが、この点について町長の見解を伺います。

以上

 
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