No.005(2004/12/11)
第416回生野町議会定例回一般質問(平成16年12月11日)
質 問 原 稿(全文)
4町の合併まで3ヶ月余りとなりましたが、財産区の問題、黒川温泉、鉱石の道の計画に関することが合併においてどうなるかという点をお尋ねします。
財産区について
10月20日の台風23号は、但馬地方に大きな被害をもたらしました。
生野でも人的、物的に多くの被害が有りましたが、町有林も例外ではありません。
被害面積は、27.69ヘクタール、被害総額は、約8千万円と聞いていますが、それに間違いありませんか、まずお伺いします。
毎年多額の森林保険をかけていますが、この被害に対する受け取り保険料は保険会社の査定を待たなければ正確には分りませんが、概算いくらぐらいと予想されますか。
町の保育林334ヘクタールの8%弱が被害にあったことになります。
この山林を復元するには、長い年月と多大な労力、費用が必要になります。
合併してできる財産区にとっては大変な負担になると思われます。
激甚災害に指定され、町有林が保安林であることから、倒木の搬出、植林などが全額国と県の補助の対象になりそうです。
しかし、被害林がすべて補助対象になるかどうかは、査定を待たなければなりません。
その上、その後の保育には補助がなく、植林後の保育には単純に計算して千六百万円余り、もし鹿柵に補助がないと二千万円余りもかかります。
もし、管理会が倒木の搬出や植林の費用の1/6を負担しなければならないとすると、さらに1千万円は必要になるでしょう。
これを1億円の基金で賄うとすると大変な負担になります。
他の3町と交渉し、なんらかの対応がなされるべきだと考えますが、お考えを伺います。
次に、森林保険について伺います。
保険期間の5年間の残存期間が、合併すれば山林の管理会に引き継がれると理解してよいでしょうか。
つまり、生野町の財産区創設という合併協定の中に、このことは含まれると考えて地公法上問題はないでしょうか。
黒川温泉について
本定例会初日に町長より町が株式の大半を所有するなどというようなことはせず、当面、資本構成は現状のままで行くということが取締役会で決定したと報告されました。
しかし、利益配分などで問題は将来生じないでしょうか。
先に、町への寄付を優先すると言った発言があったと記憶していますが、合併後もその方向で行なわれると理解してよいでしょうか。
第二に経営面において、緊急避難的な処置として現在町長が社長であり、町から嘱託職員を派遣するなど、町が深く係っていますが、合併に向けてどのような構想を持っておられるか伺います。
第三に施設については、恐らく指定管理者に温泉開発鰍ェ指定されると思いますが、今後予想される旧温泉の建物の利用とか、廃棄、温泉の汲み上げ設備の更新などには町はどういう立場をとられるかお尋ねします。
「鉱石の道」プロジェクトについて
昨年から明延、神子畑、生野の鉱山の産業遺構を神戸大、県教委、養父、朝来、生野で委員会を作り、その調査をし、保存、利用などが検討され、本年度計画が策定される予定と聞いています。
このプロジェクトが本年度国で地域再生計画に認定され、県でも南但馬ミュージアム構想と連携して取り扱われるように聞いています。
この策定された計画をどのような形で新市に引き継ぐ予定か、その構想をお聞かせください。
以上
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