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最終更新日:2007/03/04
 
議会報告 No.11-1(2007/3/4)

朝来市議会平成18年12月定例会のご報告(一般質問)

第12回定例会は12月1日から27日まで開かれました。 主な内容は、朝来市総合計画に係る基本構想の策定、兵庫県後期高齢者医療広域連合規約の制定、条例の一部改正4件、平成18年度一般会計補正予算、特別会計予算5件、朝来市産地形成促進施設(山城の郷)及び朝来市山城の郷野外運動施設の指定管理者の指定などでした。

12月12日(火)に行なわれた一般質問では、次の2項目について質問しました。

  • 生野銀山開坑千二百年事業について
  • 消防団について

[質疑応答全文]

一般質問質疑応答概要 1 生野銀山開坑1200年事業について

能 見

生野銀山の開坑は大同2年(807年)と言われ、来年は開坑1200年の記念すべき年を迎えます。 この1200年に際し、全国に生野銀山の魅力をアピールし、地域の経済活性化、観光客増等につなげることを目的とした事業が展開されます。

これに向け、11月20日に第1回実行委員会が開かれ、会長として但陽信用金庫の桑田理事長を選出した段階です。

計画によると、事業の実施期間は平成19年4月から平成20年3月までで、1年間かけてこの1200年事業を行なう予定になっています。

朝来市は、12月1日付けで生野銀山開坑1200年事業推進プロジェクトチームを設置しましたが、この事業に対する市長の考えを伺います。

市 長

生野は朝来市の南の玄関口であり、本市の代表的な集客拠点です。 全国的に生野をPRしていく絶好の機会と捉え、1200年事業を展開するために本市としてもこのプロジェクト推進のためのチームを編成しました。

具体的には、市として支援すること、地域として主体的に取り組んで頂くこと、その他必要なことを総合的に精査、検討しながら、この1200年事業が有効に実施できるように支援し、主体的に事業展開を図っていきたいと考えます。

能 見

この事業の資金計画としてサポーター制が検討されています。 個人や企業など、この事業の協賛者から年会費を頂戴して事業運営に充てたいと考えていますが、当然民間だけで行なえる事業でもなく、県とか市の補助を得て事業を行なわなければならないと考えられますが、市の支援態勢は?

市 長

この事業の資金計画は、現段階ではまだ議論されているところですが、その方向性が出されれば、民主導に対して、補完的に市も、兵庫県にも要請しながら、いろんな支援態勢を取ることを考えています。

能 見

旧生野町、朝来町、大屋町により企画された「鉱石の道」と中播磨県民局が力を入れている「銀の馬車道」の事業を融合し、一体的に捉えて事業展開するのがよいのではないか

観光事業を但馬だけでなく播磨地方とも一体となって大きな取り組みとして行く必要があると考えますが、市長の見解は?

市 長

2つの事業が一元化されることで一層効果が大きくなると考え、知事に要請を行ない、その意義を十分認識して頂き、平成19年度には但馬県民局と中播磨県民局が連携しながらこれらの事業を進めていく方向で位置付けされると聞いており、1200年事業を含め、大いに推進体制が整いつつあると考えています。

能 見

1200年事業は1年間のスパンで計画されていますが、この事業の全ての内容を1年間で完結させるのでなく、生野地域で取り組まれているいろんな事業を何年かかけても実行委員会を中心にして達成していきたいと考えています。 このような取り組み方について市長の見解を伺います。

市 長

1200年という記念すべき年を一つのきっかけとし、取りあえず来年に集中していくということです。 既にスタートしている生野地域の景観形成事業ないし交付金事業は、向う5年間程度かけて整備していこうということであり、1200年事業で取り組まれるいろんな事業は、生野が兵庫県の中でも有意な近代化遺産のまちであると的確に位置付け、体系的に整備し、多くの人々の来訪を得ようとする事業の一環であり、当然継続しながら進めていく必要があると考えています。

一般質問質疑応答概要 2 消防団について

能 見

全ての市民が安全で安心して暮らせるために、消防本部、消防団、自主防災組織が一体となった地域防災力の強化が大切と考えますが、今日の消防団を取り巻く状況は、少子高齢化、過疎化の波をもろに受け非常に厳しいものがあります。 消防団の充足率等についてお尋ねします

市 長

本市においても消防団員の確保は大変困難な状況で、団員数は減少の一途をたどっています。消防団員の確保難の一因は地域社会のつながりが以前に比べ希薄になったこともあると考えます。

団員数は、本年12月1日現在、条例定数1,080人で、実人員1,029人で充足率は95.3%です

能 見

全体的に見ると充足率はそう悪くないようですが、分団ごとに見ると、和田山支団は人口も多いということで、定員確保が完全になされ、特設分団の藤和地区だけが定数を充たしていない状況です。 山東支団は第1分団だけが定数を満たし他の分団は全て定数割れ、朝来支団は第6分団だけが定員割れの状況ですが、生野支団は第3、第4、第5分団で定数割れとなっています。 資料によれば、生野支団の定数割れはかなり厳しい状況す。

若者の絶対数が少ないことから世代交代ができず活動意欲をなくした団員が存在すること、若者が入団する意志を持たなくなってきていること等の問題があり、朝来市として若者が消防団への入団を志すような何らかの手だてを考えることが急務と思いますが、市長の見解を伺います

市 長

本市の実態において、中心部と周辺部でいろんな状況差があります。 その中で特に本市の消防団の団員の特性、就業構造について事務局で調査した実例を担当部長からご報告申し上げます

総 務 部 長

7月に行ないました消防団員の就業構造についてのアンケート調査によりますと、サラリーマン団員と呼ばれる被雇用者の率が86.1%自営業者9.4%、家族従事者3.4%、その他1.1%です。 平成16年の総務省のデータでは被雇用者69.8%、自営業者15.6%となっています。 従って、当市の団員の大半がサラリーマン団員ということになります。

能 見

サラリーマン団員の比率が86.1%と全国平均に比べて高く、昼間の出動があれば消防団が全く無力化するという恐れを内包しています。

現在朝来支団の特設分団では、他町の消防団員で朝来庁舎へ勤務している職員も加わり機械を動かすということで特設分団が維持されています。 こうした協力を企業等にもお願いして、昼間における消防体制を整備しなければ、消防が全く無力化する恐れもあると思われます。 是非そういう方向の検討も一つの課題と考えて頂きたい。

次に、今後異常気象等による災害の多発や捜索活動等が多くなるなど、消防団の役割はますます重要になると考えられます。 団員の維持は疎かにできないと考えますが、消防団の組織、体制の改編はどのようにお考えですか

市 長

大変広大な面積、なおかつ防災力の面で大変脆弱な地理的条件を考えると、組織改編に当り、これ以上消防力を弱め、団員を減らすということはできないと考えています

能 見

消防団審議会において検討されている消防車を初めとした機械配置は、旧町ごとにかなり差異がありますが、今後の整備計画はどのようにお考えですか

市 長

消防の機材配置等については、大変老朽化もしており、年次計画的に最新鋭のの機材に換えて行きたいと考え、審議会でも総合的にご審議を賜りたいと思っています。

 

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