>議会報告トップページ >過去の記事索引
最終更新日:2007/01/31
 
議会報告 No.11-3

朝来市議会12月定例会一般質問質疑応答全文(2/3)

前のページへ< 1 2 3 4 >次のページへ

1.生野銀山開坑1200年事業について(2/2)

能 見

そこで3番目にですが、この事業と「銀の馬車道」とか「鉱石の道」など既存のプロジェクトの融合という問題についてお尋ねしたいと思いますけれども、銀の馬車道と言いますのは旧生野町、それから朝来町、大屋町によって企画された事業であり、それから・・・・。 これが鉱石の道です。 間違えました。 それから銀の馬車道というのは、これは兵庫県の方の中播磨県民局を中心にして、但馬県民局の方も一緒にやることになってるという話ですけれども、どちらかというと中播磨県民局の方が力を入れてる事業と、県の事業であり、そのほか南但馬ミュージアム構想とか、いろんな事業が有るわけですけども、やはりこういう事業をそれぞれでやるのではなくて、例えば特にこの「銀の馬車道」と「鉱石の道」というふうなものであれば、むしろ一体的に捉えて、そして事業展開する方が良いのでないかというふうに考えるところですけれども、そういう位置付けをして、何か観光というのが但馬の方だけで考えられるのでなくて、やはり播磨地方とも一体として大きな取り組みとして展開していく必要があるだろうというふうに考えるわけですけれども、そういうふうな融合して、やはり今後の展開を考えていくということについて市長のお考えがありましてらお尋ねしたいと思います。

市 長

今、能見議員からお話ございましたように、但馬におきましては但馬県民局の中で従来の生野、朝来、大屋、この3つの鉱山を結ぶ「鉱石の道」事業というのは南但馬歴史文化ミュージアム構想の中にも位置付けをして、更にこれを発展させていこう、こういうことが但馬県民局の中でも位置付けられておるところであります。

片や「銀の馬車道」につきましては、中播磨県民局におきまして兵庫県を中心に飾磨港から生野まで、この「銀の馬車道」事業が地域の活性化と言いましょうか、こういったことを主題にして重要な事業として位置付けをされておるということでございまして、これらが別々に展開をされていくということではなかなか効果が生まれないだろうと。 ちょうど兵庫県の中央、南北軸を中心として姫路からちょうど中間、中国山地頂上の生野まで、そして但馬に下る。 この両方の事業が一元化をされることによって一層効果が大きくなるだろう、こういうふうな思いがございまして、実は但馬の政策懇話会の際にも兵庫県知事に対しましてこの要請を行なったところでございまして、兵庫県におきましてもこの2事業を一体的に連携をしながら取り組むということの意義について十分にご認識を頂きまして、平成19年度、新たな年には但馬県民局及び中播磨県民局いずれもこの事業を連携をしながら進めていこうというような方向に位置付けをして頂いているやに伺っておるところでございまして、千二百年祭事業を含めまして大いに推進体制が整いつつあるというふうに考えておるところであります。

特に姫路は世界遺産、姫路城を中心にいろんな歴史的な側面を強調したまちづくりが進められておりますし、生野銀山、また竹田城、こういった所についても正しく世界遺産に匹敵するような歴史的遺産であるというふうなことでございまして、これら大変兵庫県内内陸の重要な観光資源を点と線で結んでいく、こういった事業取り組みというのは将来のこの兵庫県の中央南北軸を強化していく意味で大変重要な事業であろうというふうに思っとるところでございまして、そういう意味でも兵庫県内挙げて両県民局ご支援を得ながらこういった事業を進めていく、こういうことが大いに期待をされておるところであります。

能 見

今お答え頂いたとおりなんですが、やはり今までどちらかと言うと別々、ばらばらの取り組みであったということで、むしろ但馬、それから播磨、これが一体としてこういう観光という問題、私は観光だけでなくて本当は但馬全体としてもむしろ播磨地方ともっと連携をするということは、いろんな面について大事かなというふうには思ってるわけですけども、とにかくこの観光の問題について、そういう県の支援のもと、県の認識のもとに連携して、より的確な、そして観光という問題についての大きな取り組みができることを期待しているわけです。

そこで第4に、この事業について、先程、最初に申し上げましたけれども、1年間のスパンで計画されてる。 その前には、今年のプレイベントというようなことも計画されてるようですけれども、こういう1年間の事業としまして、何も1年間にこの事業すべてを内容的には完成するというわけじゃなくて、生野地方で取り組まれてますいろんな事業等を何年もの経過のもとにいろいろこの実行委員会を中心に達成していきたいという考え方でいるわけです。 例えば昨日上谷議員が出してました新町のトロッコ道のことについてであれば、例えばこの事業、来年度にそれはどうこうできるというわけではなくても、やはりこの委員会の中で検討して、そして数年後には実現できるような方向性、或は費用的な問題がどうなるかといったようなことを検討するとか、そういったいろんなことです。

或は、例えば来年の問題としては、山田顕義の記念碑というのがシルバー生野の所にあるわけですが、この山田顕義という方は明治の元勲であって、生野義挙に係った、どなたかちょっと名前忘れましたが、その方の従兄弟に当るので、その墓参りを兼ねて生野銀山を視察に来られて、そして明治25年でしたかに、タイセイの所を視察してて、そこで倒れて最後を遂げられたということなんですけれども、この方は日大の創始者であります。 この人の生誕の地としては萩に有って、そこに生誕の地としての記念碑等が有るわけですけれども、やはり終焉の地ということもあって、そういう記念碑、有ることはあるんですけれども、今、生野町の片隅に置かれてるというふうなので、これを移設するとか、或はこの千二百年事業の記念の碑板等を建設する、それと一緒にするかどうかとか、いろんな検討がされてるわけですけども、そういった事業とか、こういう8月のイベントだけでなくて1年間通じての事業或はその他のいろんなことが検討、いろんな生野町で行なわれてることが検討課題に上げられて、1年間で終わるというわけではなくて、そういう何年もかけていろいろ事業をやっていこうという、そういう計画になってるわけですが、その辺りについて市長のお考えがございましたらお願いしたいと思います。

市 長

能見議員からお話なり御指摘がございましたように、当然にいたしまして来年が1200年という記念すべき年ということでございまして、これを一つのきっかけづくりの年にしようということでございます。 コンソーシアム実行委員会を中心としていろんな、多彩な千二百年祭事業を展開を頂くということでございますが、とりあえずは来年に集中をしていくということでございます。 既に生野地域のこういう鉱山、産業遺産、近代化遺産等の検証事業と言いましょうか、それらを中心とする地域づくりの事業等については、まちづくり、生野地域内の景観形成事業ないし交付金事業等、これらについては既にスタートをいたしておりまして、向こう5年間程度をかけてこれらを整備していこう、こういうことでございます。

従いまして、千二百年祭で取り組まれるいろんな事業は、当然にしまして生野の地がそういった一つの、兵庫県の中でも優位なそういう近代化遺産の街であるということをきちっと位置付けて、そのことを体系的に整備をしながら多くの皆さんに訪れて頂こう、こういう事業の一環でございますから、ご指摘がありますように、これらについては当然継続をしながら進められていくもの、こういうふうな位置付けの中で理解をし、進めていく必要があろうというふうに思っております。

能 見

この事業は、生野町地方の活性化、これはひいては朝来市全体の活性化の一翼を担うものというふうに思っております。 そしてまた、これは幾らか話にも出てますけれども、世界遺産へ向けた取り組みの一歩というふうな位置付けでありますので、今後とも宜しくお願いしたいというふうに思います。

次ページへ続く

前のページへ< 1 2 3 4 >次のページへ

>上へ戻る
>議会報告トップページ
 

Copyright (C) NOUMI YUUHACHIROU | All Rights Reserved 無断転載禁止 | Produce by K-TEHC