議会報告 No.11-2
朝来市議会12月定例会一般質問質疑応答全文(1/3)
前のページへ< 1 2 3 4 >次のページへ
1.生野銀山開坑1200年事業について(1/2)
能 見
それでは、私の一般質問を始めさせて頂きますが、2点質問させて頂きます。
第1点は、生野銀山開坑1200年事業について。
第2点は、消防団についてであります。
まず、生野銀山開坑1200年事業についてでありますが、この事業については既に6月議会の教育長への質問で、私が全国近代化遺産活用協議会の総会に関する質問で関連して話を出しました。
また、昨日は同僚の上谷議員が質問で言及されましたが、ご存知のとおり生野銀山の開坑は大同2年、807年と言われています。
来年はちょうど2007年であり、開坑1200年の記念すべき年を迎えます。
同時に、生野銀山に明治政府から恩賜金が下賜されたのがちょうど111年前になるということで、そのことも含めて記念事業が計画されています。
この事業は、この1200年という機会を利用して全国に生野銀山の存在とその魅力をアピールし、地域の経済活性化、観光客増等につなげることを目的とし、昨日も話が有りましたが、生野銀山開坑1200年記念事業の実行委員会が7月20日に初会合が持たれたという状況であります。
メンバーについては、昨日の話にも有りましたけれども、生野町区長会、生野町婦人会、朝来市老人連合会生野支部、生野商工会、生野町観光協会、生野町文化協会、生野町コンソーシアム1200年委員会、生野支所等になっております。
この会議、第1回目の委員会においては、会長が決まったと、但陽信用金庫の桑田理事長ですが、ということぐらいしかまだ決定的なことは決まっていません。
しかし、今日質問させて頂くというのは、まだ素案の段階ですけれども、この事業が来年の4月からスタートするということですので、今日いろいろとお話をお聞きしておかないと、3月議会で質問するということではかなり時間的にも難しいかなということもありますので、今日質問させて頂くわけですけども、マスタープランによりますと、事業の実施期間は平成19年の4月から平成20年の3月までということで、1年間かけてこの1200年事業を行なうという予定になってる。
4月にオープニングセレモニー、8月中旬、土日ですから11、12ぐらいになるだろうというふうに考えられてますけれども、ここで記念式典、そして平成20年の3月にフォーエバーセレモニーという予定になってます。
この事業については1年間ということですが、生野において「雛祭り」とか、あるいは「へいくろう祭り」とか「銀谷まつり」とか、いろんな行事が年間通じて行なわれるわけですけれども、これに1200年記念祭というバージョンで大々的に実施していくというふうなことが考えられ、そういうことも含めて1年間の事業というふうに考えられておる。
そこで、まず最初の質問ですが、朝来市は多次企画部長をリーダーとして去る12月1日付で生野銀山開坑1200年事業推進プロジェクトチームを設置しましたが、この事業に対する市長のお考えをお伺いいたします。
まず1回目の質問、終わります。
市 長
能見議員の只今のご質問にお答えを申し上げたいと存じます。
お話ございましたように、大同2年、807年に開坑されました生野銀山でございますが、平成19年、2007年で開坑1200年というふうな記念するべき時を迎えるわけでございます。
このことにつきましては、従来から生野地域においていろんなご意見が出、生野銀山を検証しながら生野地域のPR、こういったことを務めていって一つの大きな活性化の基としたい、こういう皆さんの願いがございます。
そういったことから、先年から取り組まれております生野の鉱山にまつわりますいろんな協議、計画、こういったものの中から本年コンソーシアム事業ということで具体的に経済産業省の一つの事業として取り組みが決定をされてきたところでございます。
そしてこのコンソーシアム事業の実行委員会を中心にしまして、特に生野銀山開坑千二百年祭、こういったことを大々的に行なおうというふうな取り組みがなされておる、こういうことでございます。
ご案内のように、生野銀山というのは長い長い歴史と日本の江戸時代から明治、大正、昭和にかけまして日本の近代化を大きくリードした銀山でございまして、その間に設計をされました歴史、そして市民の生活、文化、伝統、こういったものにつきましては他の地域に無い特異なものがそこに残されてきておる、こういうことであります。
現在日本におきましては、こういった近代化遺産、歴史遺産が多くの人々の注目を集めて、そういったものを中心とする地域起こし、こういったものが全国的に展開をされてる、そういう内容でございまして、特に生野銀山におきましてはその長い貴重な歴史の中から他にない素晴らしいものがたくさん集積をされておる、こういうことであります。
こういったことに注目をされまして、生野の地域におきましてそういう実行委員会が結成をされて、そしていよいよ千二百年祭実施に向けていろんな活動を展開をされようという、こういう矢先きでございます。
そういった地域のお話を伺う中で、本市におきましても朝来市の南の玄関口であります生野でありますし、正しく本市の最も代表する集客の拠点でもございます。
この生野をそういった位置付けの中で、朝来市内は勿論でありますけれども、全国的にもPRをしていく絶好の機会というふうに捉えているところでございまして、そういった1200年記念事業を展開をいたしますために、本市におきましてもこのプロジェクト推進のためのチーム編成をしたところでございます。
具体的には、先程お話しございましたように、つい先日プロジェクトチームをスタートさせたところでございます。
市として支援すること、また地域として主体的に取り組んで頂くこと、その他必要なこと等を総合的に精査、検討をしながら、この千二百年祭事業が有効に実施ができますように支援、そして主体的な展開を図っていきたい、こういうふうに考えておるところでございます。
能 見
基本的な考え方をお伺いしたわけですが、この事業は民間が主導するという事業に行政がかかわる、加わり、昨年の一般質問等でも取り上げてきてます地域自治協議会における民と行政の協働、それのやや規模を大きくして行われるというふうな、私は、認識で位置付けていけばいいんでないかなというふうに考えております。
そこで、第2の質問に移るわけですが、この事業の資金計画としてサポーター制というのが検討されてます。
勿論これが決定したというわけではないですけれども、今検討をされてる内容を少しご説明申し上げますと、協賛者ですね、この事業に関する協賛者から、個人なら年会費、例えば5百円とか千円とか、或は企業なら1万円とか2万円とか、そういう年会費を取って、その会費を元にしてこの事業を運営する。
それに対して、この場合個人といいますのも生野に住んでる旧町民というだけではなくて、生野にかつて住んでいて町外に出られた方々、生野ひいき人倶楽部とか、或は関東銀嶺会とか東京生野会とか、いろいろ所で居られるわけですが、そういう方々にも呼びかけて広くそういう資金を集めて、そしてこの事業を1年間の事業とするのでなくて継続的に行いたいという考えであるわけですが、これに対して当然民間だけで行なえる事業でもないということで、県とか市の補助、これも得て事業を行なわないといけないというふうに考えられているところでありますが、このことについて市長のご見解をお伺いしたいと思います。
市 長
只今のご質問でございますけれども、実行委員会によりますこの事業の資金計画につきましては、現段階まだいろんな議論がされておるところでございます。
今後どういう方向に、この実行委員会として方向性を出されてくるというふうに思っておりますけれども、先程ど申し上げましたように、この事業を民主導で行なう、更にそれらに補完的に市なり兵庫県の方にも要請をしながらいろんな支援体制を取っていこうという、こういう考え方でございまして、そういった意味で、その内容等を精査をしながら市としてもまた支援の体制も取っていかなければいけないというふうに考えておるところでございますけれども、その本体そのものについては今お話しがあるような皆さんの発意によってこの記念事業を企画、そして実施をしていこう、こういうご趣旨については大変貴重なものだというふうに理解をして、ご支援をしていきたい、こういうふうに考えてるところでございます。
能 見
まだ資金計画等が勿論決まってるわけではありませんので、明確にどうこうと言うお答をいただくわけにはいかないわけですけれども、ぜひそういう今後のこの事業の展開を見ながら、また適切なご支援等もお願いしたいというふうに思っております。
|