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最終更新日:2008/12/28

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議会報告 No.24-3(2008/12/26)

朝来市議会 平成20年12月定例会一般質問
「新年度の財政運営について」質疑応答全文(2/4)

不況時における市の予算編成のあり方について

能 見

今ちょうど予算編成の真っ最中であって、まだ見積もりは今お聞きしたようなことですが、予算編成方針の中で、2番目のことですが、マイナス10%シーリングの抑制ということが謳われてますが、このことについて、どの程度実際にシーリングで財源が出てくるかという辺り、或いはその影響、効果はどのように考えておられるか、その辺をお伺いします。

市 長

予算編成方針でマイナス10%シーリング、このことを打ち出しております。その影響についは、平成21年度予算編成は既に予算編成会議を終えまして、今、着々とそれぞれで進めてるような次第であります。これらの具体的には、一般会計の平成20年度当初予算1次分、経常経費でございます。経常経費1次分におきます一般財源措置額は大体124億5,500万円を想定をしておりまして、これから固定的な費用、人件費、公債費の義務的な経費、一般事務組合負担金、医療費、公債費等への特別会計の繰出金、そして債務負担行為に基づきます経費、その他臨時的経費等、10%一律にシーリングすることに馴染まない、そういう経費を控除した12億2千万円をシーリング対象経費にしたところであります。従って、その12億2千万円の10%でございますから、シーリングによって減額する額は1億2千2百万円を削減目標額としておるところでございます。

各事務事業の担当課別に振り分けるとともに、各種使用料、手数料等特定財源とする事務事業にありましても、上記シーリング額に含まれませんが、自己財源である以上、一般財源事業と同様と削減努力を求めているところであります。しかしながら、合併後の本市予算編成におきます従前の収支状況を見ますと、上記のような歳出削減方策を講じながらも、歳入一般財源見込み額から、それを上回るレベルで年々減少をし、経常的経費1次分ですら財源不足をきたす状況が続いておりますことは、議員もご承知いただいてるとおりであります。従いまして、シーリングにより一定額は削減できたといたしましても、その財源を投資的事業に回せるという余裕が有るか無いか、とにかく経常的経費における財源不足額を解消するための削減抑制努力というべき状況にあるということをご承知いただきたいと考えておるところであります。

能 見

このマイナス10%シーリングですが、結局1億2千2百万円程度であって、それは経常経費の増にどうしても充てて、それは投資的経費に回せるという、そういう余裕がほとんど無いということですが、やはりそのことができないということは、予算における自己財源が使えないという、いろんな公債を発行するにしてもやっぱり種が要るわけですから、その分がなかなか確保できない状況だというご説明と受け取っておきます。

そこで、次に新年度の予算における投資的経費とその主要な施策、当然庁舎問題となるわけですが、その辺を含めてどのようにお考えになってるのか、お伺いします。

市 長

新年予算におきます投資的な経費と主要な施策ということでございますが、この投資的な経費と政策的な予算要求につきましては、2次要求として今月中頃にこれらの要求作業を終えるという段階でございます。従いまして、現時点におきましては、申し上げられますことは、予算編成指示会議におきまして今年度予算でも実施しております、厳しい財政状況の中でも、お金は少ないながらも何とか知恵を出し、工夫をして、そういう事業を展開をし、朝来市を元気なまちにしていくため、朝来市元気アップ大作戦、こういったことも21年度も継続して実施をしていきたいと考えておりますので、限られた財源の中で、投資的事業については総合計画に基づきます実施計画のローリング作業を進めていく過程において、予算要求に先立ちまして実施をしております事業計画のヒアリングによります事業を中心に予算編成を進めていくこととしております。

具体的な事業として申し上げるとすれば、継続事業として実施することといたしておりますまちづくり交付金事業、これは和田山駅前、口銀谷、また街なみ環境整備事業で竹田地区、口銀谷への投資的な事業、また和田山駅前南の区画整理事業、それから和田山中学校体育館の改修事業、朝来中学校校舎の地震補強事業、南但ごみ処理施設の建設に伴います南但広域行政組合への負担金など、またそのほか、例えば山東域では三保大月七社神社線の残事業、相当延長もございますが、これらの事業なり、それから各地域の集会所施設の改築事業、こういったことが具体的な事業として今考えられるところでございます。

いずれにいたしましても、新年度予算につきましては、予算編成方針に基づきまして、国の予算編成の動向を見ながら財政計画と整合させつつ、予算作業を進めたいと考えております。3月定例会に上程をさせていただこうと思います。大変、やはり厳しいものになろう。と申しますのも、将来的に、ある意味で合併をいたしました今、従前どおりの交付税ということでありますが、期限が到来しますとやっぱり一本算定ということになります。やはりこの期間にきちっとしたところを見据えて、朝来市の身の丈に合った予算編成ということを第一基調としてする必要があると考えます。能見議員ご指摘の景気対策についても、繰り返しになりますが、本当にそういった緊急的に必要なものには何とかスポット的に対応していくという考え方のもとに、予算編成もさせていただこうと考えております。

能 見

継続的な事業ということで今挙げられましたのは、まちづくり交付金事業、或いは街なみ環境整備事業、(和田山)駅南土地区画整理事業、和田山中と朝(来)中の学校の改築或いは耐震補強といった事業、それから道路の事業と集会所の建設とか、そういったことを挙げられました。本年度の予算に計上されてる規模を見ると、どの程度になるかというのは大体予測できる状況だと思います。それを大きく上回るというようなことはなかなか有り得ないだろうと思いますが、こういう継続事業を確実にやっていくことが市内の景気をやはり支えるというか、大変大事なことだと思います。

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