議会報告 No.24-5(2008/12/26)
朝来市議会 平成20年12月定例会一般質問
「新年度の財政運営について」質疑応答全文(4/4)
積極的な財政運営−庁舎建設を
能 見
そこで、通告書に、積極的な財政運営を検討する必要がないかと5番目に書いてますが、これは庁舎建設をやろうということで、これは一番大きな波及効果があると考えます。47億とかいうふうなことが検討委員会の中で出てきてますが、これはやはり合併特例債(を)、30億ほど出して建設するとなればかなりの効果があるし、実際に30億使って、30億円合併特例債を発行したとしても、前に私がこの問題を取り上げましたときに市長が、何年間か5千万円ほどを持ち出しになるということでしたが、もう少し正確に調べてみますと、大体3年間(据え)置いて、その後、返還するということで、5千万円超、毎年大体返していくようなことになると思います。計算的にもそうなるようですが、交付税そのものが減ってきますから、交付税措置の中の一定の部分が、交付税が大体1億円余り、1億2千万円ほどどうもかかるようですから、固定された国全体の交付税の中で、交付税全体が減ってくると厳しいという面もありますが、やはり現在の経済情勢等も考えれば、そういう建設を進めていく、私はそれが大事だと思いますが、その辺について市長のお考え、お願いします。
市 長
積極的な財政運営ということでございます。当初から申し上げておりますのは、能見議員の今日のご質問なりご提言に少し消極的なお話ばかりで恐縮なんでありますが、申し上げてるように、今の朝来市の予算というのは、経常的な費用にほとんど一般財源が喰れてしまう。要は、投資に回るお金は基金を取り崩して投資にまわしてるという、当初予算編成の絵はそういう絵でありますが、行財政改革、それから要は特定財源の確保をする年間を通じての努力、こういったことによって、最終決算段階では要は財調を取り崩さないで投資に充てる費用も何とか財源を他から取ってきて頑張ったという、これが合併して以降、毎年そのことをやりました。平成19年度は当初7億2千万円の取り崩し予定を5千万円だけ取り崩しました。年度末には約3億円ほどの基金を逆に積み上げましたから、8億相当の予算を何とか特財を別から確保してきたということでございます。
予算編成段階では、昨日の上道議員のお話ではありませんが、入るを本当に厳しく査定して、やはり過大な見積をせずに、厳しい予算査定をして予算編成をします。しかしながら、投資に回る費用も確保するという意味で財政調整基金を充てさせていただいてるという予算編成でございます。今年度もしっかりと行政運営をしていく中で、財調を可能な限り減らさない、そういう対応を採ってまいりたいと考えておりますが、しかし、昨日のご議論の延長戦ではありませんが、要は財成長性基金はあくまでも突発的な災害とか、そういうことに対応する、そういうこともあって一定のプールをします。しかし、これはあくまでも市民の皆さんが頑張って積み上げてきていただいた基金ですから、将来に向けてのまちづくりのための一定の投資の財源でもあるわけですから、この財政調整基金もより効果的にやはり投入することによって将来のまちづくりの基盤を作って、そこで活性化したまちづくりが進展するというのは、これは非常に重要な政策的判断でありますから、今お話ございますように、例えば今回、庁舎を整備します。何をこの経済厳しいときに庁舎やという、こういうご指摘がたくさんあるということも十分身を以ってお聞きをしておるところでありますが、さりとてやはり合併の合意事項でもありますし、この現有庁舎か本当にこのままで良ければいいわけですが、もう本当に災害等にも耐えられない現状から考えますと、やはり建て替えをしないといけない。
相当の公的資金を、自前の資金を投入するという場合には、その資金がどう活きていくかという経済効果というのを私は最大限考えていく必要があると、活きた投資をしていく必要があると、そういう意味では私は、今お話を頂いたように、この朝来市の庁舎建設というのは将来10年、20年先に亘る大いなる経済波及効果を想定しながら投資をしていくことが私は大変重要であると、このことによって朝来市の将来の浮き沈み、このことにも大きく影響してくると考えるところでありますから、これらについては本当に英知を集めて効果的な投入をしていく必要があると考えておる次第でございまして、そういう意味での積極性は大いに発揮して頑張っていきたいと考えます。
能 見
当然この庁舎の問題でも建設に充てる費用が大事だと思います。それは現在の投資効果と、それの波及効果、今、市長が言われましたように、そういう波及効果を当然考えてやらないといけないということで、できるだけこれは、土地に回してもあまり意味がないので、そこらはできるだけ絞る方がいいだろうとは思いますが、そういう波及効果を考えて、私は現在の段階では庁舎建設は少しは費用がかかってもやっていくべきものだと思います。
それから、積極的な財政運営ということで財調の話が出ましたが、財調を自己資金として、例えば1億円取り崩して合併特例債を使ったとしたら、5%が自己資金であれば良いわけですから、そうすると20億円の事業ができるということになります。だからその辺、有効にやはり使うということの、財調を余りいつも積み増しておくということでなくて、その辺の景気の動向等踏まえていただいて、その辺是非もっと積極的なことへ、合併特例債使える間です。これは勿論使って、その後で公債費が非常に膨らんでくるという問題がありますから、財政計画があって、その財政計画を、今その財政計画を厳密に守ろうとしてるわけですが、朝来市の財政規律は守れるが、それで市民が不況等に喘ぐことになっては本来の意味がないわけで、是非その辺のところの兼ね合いを、財政計画を場合によっては私は少し後ろへ引き延ばしてもいいと、ただ算定の一本化の問題がありますから、交付税がそれ以降ずっと減っていくという問題があるんで非常に微妙なところになると思いますが、そこら辺、十分もう一度検証していただいて、積極的な方向へ持っていけないかどうかということを、もう一度お尋ねしたいと思います。
市 長
ただいま能見議員からご意見、ご提言をいただいておりますこと、大変重要なことでございまして、基金を含めて財源の活用というのは本当に最大限にその効果が及ぶような予算を執行していく必要があるということでございます。
もう本当に能見議員の仰るとおりでございまして、そういうことを心がけながら、なおかつやはり将来の財政規律をきちっと確保していくという、その辺をうまく兼ね合せながら財政運営をしていく必要があると考えます。大変時節柄いろんな意味で需要の多い時期でありますから、これらについても十分目配りをしながら、しかし配慮もして頑張っていきたいと考えます。
能 見
最後に申し上げたいのは、要するに財政規律を守るということだけで予算を考えられるはずはないと思うんです。やはりもう一方の視点は、非常に経済情勢が厳しくなってきてるというのをやはり予算のほうに反映していただくということを要請して、私の一般質問を終わりにしたいと思います。
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