議会報告 No.27-5(2009/07/15)
朝来市議会 平成21年6月定例会一般質問
「朝来市の経済活性化について」質疑応答全文(4/4)
高齢者福祉や介護施設等の充実と市の活性化をどのように結びつけるのか?
能 見
3番目の質問は、市長の所信表明の中に高齢者福祉や介護施策等の充実を図るというふうにあるわけですけれども、具体的にどういう市の活性化とつなげるかという、そういう点でお伺いしたいというふうに思います。ただ単にと言ったら悪いんですけども、高齢者とかそういう弱者の方が安心して暮らせるというだけでなくて、一方ではそういう施設を充実させるということは若者の職場が増えるわけですから、そういうふうな問題との関連でお尋ねしたいというふうに思います。
市 長
今のご質問の前に1点お詫びを申し上げたいというふうに思いますが、
先程アコバス等々の問題の際に、交通手段の無い方あるいは通勤の手段の無い方等々の関係で、足の無い方といったような、あるいは足の確保といったような発言をいたしましたことにつきまして、これについては取り消しをさせていただき、今後におきましても十分留意をした発言をしていきたいなというふうに思います。交通手段の無い方あるいは移動手段の無い方、そういった方々への支援につきましては、シッカリと対応してまいりたいということでございます。発言につきまして本当に申し訳なく思います。お許しいただきたいと思います。
それでは、高齢者福祉や介護施設等の充実を図るといったような内容のご質問、これと活性化策をどうつなげるのかというご質問でございますけれども、これにつきましても少し時間をいただきまして本市の高齢者の状況をご説明申し上げますと、平成21年3月現在で市内総人口は3万4,336人でございます。その内65歳以上人口は9,978人でございまして、高齢化率は29%となってございます。今後益々高齢化率は上昇する見込みでございまして、また高齢者の世帯に目を向けますと、市内全世帯1万2,241世帯の内25%の3,108世帯がひとり暮しまたは65歳以上のご夫婦のみの世帯となってございます。これは4世帯に1世帯が高齢者世帯ということになるわけでございまして、こうした状況で日常生活に支障がある介護認定者は1,935人でございます。高齢者の5人に1人が介護認定者となっておるわけでございます。
このような現状の本市高齢者福祉施策は、まず第1に、日常生活に支障がある介護認定をお持ちの約2,000人に対しまして、その施策といたしまして、介護保険制度の活用によります尊厳ある生活を確保し、いつまでも住み慣れた地域で活き活きと生活していただくこととしております。このため施策の要となりますのは、各種の介護サービスを提供する介護保険施設整備でございます。
朝来市では、平成18年度の介護保険制度改正に伴いまして、新しく創設されました地域密着型サービス施設をいち早く整備してまいりました。平成18年度から将来の高齢化によります両者(利用者?)の増加に備えた計画的な整備を進め、平成18年度からの3年間でグループホーム3施設、小規模多機能施設6施設の整備を完了しております。特に厚生労働省が平成18年度から重点整備をいたしております施設は小規模多機能施設としておりまして、その理由として、この施設は施設整備と居宅サービスの中間施設で、施設機能であります泊まり、デイサービス機能である通い、居宅サービス機能であります訪問の3つのサービスを組み合わせて提供しておるものでございます。
この小規模多機能施設は、全国の3万人以上10万人未満の市町村の中で施設数が一番多く、整備率は全国第1位となってございます。また、介護保険施設の整備によります市内の就業の場が確保され、雇用が生れることによります地域経済の活性化が図られてまいります。以上でございます。
能 見
この小規模多機能施設のことを最後にお話しになったわけですけども、第4期介護保険事業計画で新たな施設を、確か造らないということになってるというふうに思いますけれども、やはり、若しそれを造らないということであれば民間業者等が施設を造るという場合が当然あると思うんですけども、これ、やはりこちらが造らないとしても、公として造らないとしても民間に進出を促すとか、そういうことをしてでも、やはりこれで十分というわけではありませんし、当然今の状況で、そのことが介護保険料等いろんな事に関して市の負担増になるという面は有る事はあるんですけれども、だからと言ってやはり一方では、そういう雇用の場の創出でもあるわけで、やはり総てを節約節約というか、切り詰めていくということで、出費が無くなれば市内で人や金や物が回らないということになるわけですから、そういうなのは回転するということがやはり活性化ということですので、そういう問題に財政が厳しいからというだけでなくて、やはり回すことによってまた財政的な豊かさも生れてくるわけですから、100年に一度と言われる経済不況の現状においても、そのことを出し惜しみするというようなことであれば、益々負のスパイラルの方へ掻い込んで行って、現在かなりの閉塞感が有ると思うんですけども、そういう方向へと益々沈んでいくということにもなり、若者がそれだけ住まないということになれば、やはり人口減へと一層の拍車がかかるということにもなるので、是非この辺は、第4次介護保険事業計画あるわけですから、それを打ち破るというのは難しいかもしれませんけれども、そういう民間の業者の招聘といったようなことを一つ考えていただけないかなというふうに思うんですが、御所見がありましたらお願いしたいと思います。
健康福祉部長(尾花 秀規君)
只今の御質問にお答えいたします。
施設の整備についてのお尋ねでございますけども、第4期の介護保険事業計画策定委員会におきまして施設整備については21年、22年、23年の3年間については整備は行わないということで、現時点では策定委員会の答申に基づきまして市といたしましてもその方向でございます。
しかしながら、一方では、仰いますように待機者の問題もございます。大きな施設整備はできないとは思いますが、在宅関係の改修といいますか、そういった部分では考えられるんじゃないかなというふうに思います。
能 見
民間のことについてはお答えが無かったわけですけども、ちょっと時間がありませんので、次の4番目の質問へと進ませていただきます。
旧4町の地域特性を活かした活力ある地域づくりによる活性化とは?
能 見
所信表明の中で、旧4町が持つそれぞれの特性を活かした活力ある地域づくりを進めるとありますが、どういう活性化を考えておられるか、お尋ねしたいと思います。
市 長
地域特性を活かした活力有る地域づくり、こういうことでございますけども、これ基本的にはそれぞれ持ちます4町の特性というものを、今日までそれぞれの地域におきましてまちづくりに先人が本当に知恵を絞って各旧町それぞれまちづくりに励まれてきた結果として、それぞれ地域に持ちます特性というものが有るわけでございますが、この地域の特性を本当に活かしたまちづくり、これが一体となること、それがばらばらで各地域地域の一体感を損なうということではなしに、特性を活かしたまちづくり、誇り有るまちづくりといったようなものが各地域それぞれお住まいの皆さん方がお持ちになることによりまして、一体感を一層図っていただけるのかなというふうな思いは従前からいたしております。
特に生野地域におきましては、優れた既存企業の振興とともに、生野鉱山の近代化産業遺産や鉱山町の風情が残る町並みを活かした観光振興。朝来市地域におきましては芸術の森や温水プール「くじら」などの施設を活かした芸術、文化、体育、健康づくりなど潤い有る居住空間の形成と岩津葱などの農林業振興。山東地域は、よふど温泉や自然学校施設、さらには地酒の会社等も有るわけでございますが、そういった地域資源を活用しながらの交流活動による活力ある地域づくりを。和田山町におきましては交通の要所としての利点を活かし、更には都市計画の推進と都市的機能の集約等によります流通拠点機能の強化や商工業の振興、また日本100名城であります史跡竹田城跡、眼下の歴史ある町並みを活かした観光振興など、それぞれ各地域の特性を活かした活力有る地域づくりを進めなければならないという考えでおります。以上でございます。
能 見
いろいろと言いたいことが有るわけですが、もう時間がありませんので、支所機能を充実するということを、先程上道議員の方からの質問があったわけですけども、やはり地域とのつながりというのは、支所というのは大きな働きをしているというふうに思います。
これは地域振興等に係るということ、そういうふうなことが有るわけですけども、和田山支所について上道議員の方からありましたが、やはり和田山もそういうふうなものは私も必要でないかなというふうには思っております。以上で終わらせていただきます。
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