議会報告 No.9-5(2006/10/2)市議会9月定例会一般質問
「行財政改革の理念とその帰結について」質疑応答全文(4/4)
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4.臨時・嘱託職員問題及び市の総合計画は?
能 見
それから次に、先程中島議員の方も取り上げられたわけですけども、臨時・嘱託職員問題の解決というのは、やはり今年の前半、今年と言いますか、昨年から今年にかけていろいろと議論してきたわけですけれども、これについては、やはり地方公務員法への合法性とか、或は、合併協議会からの議論を踏まえて継続してきたという経過があって、そういう面がこの問題に強く出ていたというふうに思います。
先程もありましたように、427業務について担当課にヒアリングを行ってる状況ということで、やはり民営化という、この流れですね。
民間委託ということは、全業務について検討されるべき問題であり、基本的には総ての業務が民間に委託できるというふうに、業務を整理してやっていく問題だというふうに思います。
だから、臨時・嘱託職員の方だけの話に止めず、少し時間をかけながらでも、そういう行財政改革の方向で順次可能なものからやっていくという姿勢が必要でないかというふうに思いますが、市長のご見解、お願いします。
市 長
今お話ございましたように、これらの問題につきましては、合併前からのいろんな取り組みの延長線上で、やはりこの問題は整理をしていかなければいけないという、こういう視点に立って今日まで進めてきておるところでありますし、なおかつ、合併前と合併後におきます行財政の現在のありようは、本当に大きく様変わりをしてきておるというふうなことでございまして、行財政改革待ったなしのこういう状況にあると、こういうことでございますから、9月1日に補正予算を提案申し上げたときに申し上げたように、やはり行財政の改革という視点に立ち帰って、順次この問題についてどういうふうな対応をしていくか、ご提案をしながら解決をしていきたいと、こういうふうに考えておるところであります。
どちらかと申しますと、臨時・嘱託職員の皆さんの雇用問題にのみ集中をして、偏して議論をしておるということでありますけども、やはり行財政改革という視点に立って、職員全般を含めて、事務事業をどういうふうにこれから進めていくか、民営化していくか、こういった問題に立ち帰って議論をして、対処していく必要があると、こういう認識のもとにこれから進めてまいりたいと、こういうふうに考えております。
能 見
この問題は、臨時・嘱託職員の方のいわゆる首切り的な、そういう問題ではなくて、もっと職員全体の、この朝来市の業務全体を全部基本的には民営化すると。
従って、130何人職員を削減して370人体制という話ですけども、これは当面の目標だろうというふうに思います。
もっと民営化をどこまで徹底するかということは、これは朝来市として決めていくことであって、それは財政の方との係わりもあるわけですから、その辺のバランスを図りながらやっていくということで、どこまでやるかということも決まると思いますけれども、そういうところの全体の取り組みの中でこの問題を行うことが、やはり臨時・嘱託職員の方だけということでない捉え方、そういうことで市民の方々のやはり理解を得て解決していくべきでないかな、というふうに思います。
それで、時間がありませんので、その次の問題に移らせていただきますけれども、現在、朝来市の総合計画がいろいろと議論されているわけですけども、この策定支援の委託仕様書の中で、総合計画というのは策定に当てっては財政状況を厳しく捉えて、その財源的な裏付を持った実現可能な事業の範囲の計画とするというふうに述べられています。
そしてさらに、新市の建設計画をベースとして、新市の設計図となる総合計画を行政運営の根幹に据え、行財政改革、歳入の視点を重視した財政計画、行政評価などと有機的にリンクさせた朝来市の行政システムを構築するというために、新委託の仕様書でしたか、にそういうふうにあるわけですけども、行財政改革とか地方分権の方が現在先行していっているわけで、その結果、行政の在り方とか姿というのは当然先程の話から見るとかなり変わってくる、また変わってこなければいけないということですので、逆に総合計画の方にもこの行政改革とか、その行き着く先の地方分権、小さい市役所と自治協議会といったものが、逆に大きく影響を与えていくというふうに考えるわけですけども、その辺についてのお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思いますけども。
市 長
ご指摘の通りでございまして、総合計画というのは私どもの市におきます最上位計画ということでございますが、その市の将来を見通して独自のまちづくりをする基本になるものでございます。
そういった意味では、行財政改革と十分なリンクをして総合計画というものが機能しなければ、それは用を足さない。
こういうことでありましょうから、これについては十分なる密接なリンクをしながら進められるべきものと、こういう思いでおるところであります。
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