議会報告 No.16-3(2007/09/30)
市議会9月定例会一般質問
「市政を経営するという観点について」質疑応答全文(2/4)
経営の観点から、朝来市総合計画の実施計画の施策をどう位置付けるか?
能 見
財政運営の一環として80億円ほどの基金が運用されているわけで、これで収益が7千万余り上がったというふうなこともあるわけですが、これなんかも一つの、今まででしたらそういう運用というふうなことも行なわれなかったということで、そういう意味では経営的な取り扱いかなというふうに評価はしてるんですけども、現在サブプライムローンの問題等があって金融情勢が不安定化するというようなことと、必ずしも金融情勢が一定的な、安定的なものでないという辺りのとこは若干の危険性もやはりはらんでいるんではないかなというふうなことは懸念するところでありますけれども、今回は質問事項にそれは入れてませんので、そういうことをちょっと指摘するだけにして次の質問に移らせていただきますけれども。
昨年、朝来市の総合計画が策定されたわけですが、3年間の実施計画が本年度から実施に移されています。 総合計画というのは、先程もありましたように全体の設計図というか、全体の目標になっているわけですが、そこから単年度だけでなく、中・長期的な視点でもって限られた資産、資金、人材等を活用して取捨選択して重点目標を実現していくことがまさに、先程市長も若干触れられましたけれども、朝来市の経営の根幹にあると思います。 限られた行政資源を有効に活用するというこの経営の観点から、実施計画の施策をどういうふうに位置付けられているか、伺います。
市 長
今、いみじくもご指摘いただいたいろんな意味での経営、資源の確保と、そういう意味での基金運用というふうな事については、ご指摘いただきましたように一定のリスクヘッジをしながらきちっと運用していかないといけない。このように思いますが、基本的には可能な限り機敏に対応しつつ、その財務体質そのものをやっぱり健全に保っていく、していく、このことが大切、重要であるという認識で進めておる次第でございます。
総合計画については、昨年、総合計画を市民総参加のもとに進めてまいりまして、3月ご議決をいただいたということでございます。この総合計画に基づきまして、計画的かつ効果的に行政推進をするために、3年間の具体的な投資的事業を示しました実施計画、これを策定をしております。この総合計画の基本構想におきまして将来像を具体化をするため重点まちづくり方針として、環境優先、そして安心生活、交流活力の3つを重視する視点を定めまして、各分野においてこの方針に関する施策を優先的に推進していくこととしておるところでございまして、実施計画におきましても、その3つの視点を持ったものを重点施策事業として位置付けをしておるような次第であります。
まず、環境優先でありますけれども、本市の自然環境の保全に配慮をしたまちづくりを進めると共に、豊な緑、清らかな水、美しい景観などを実感できる質の高い空間づくりと、自然との関りを楽しむ市民生活を目指すもので、実施計画では、下水道の整備事業、上水道の整備事業、南但ごみ処理施設整備等に関る負担金、こういったものが上げられると思います。
次に、安心生活は、暮らしの安全確保を図るとともに、市民相互の支え合いを基盤とする地域生活支援や安心して子供を産み育てられる子育て支援を推進をし、本市への定住を促していくことを目指すものでありまして、実施計画では、消防施設整備事業、介護保険サービス基盤整備事業、幼保一元化施設整備事業、学校施設整備事業などがこの範疇に入ります。
交流活力は、交通の要衝としての優位性を基盤に、本市の豊な自然や固有の歴史、文化、産業、人材などを効果的に活かし多様な交流活動を活性化し、人、物、情報が集まる拠点都市づくりを進めるほか、市民相互や市民と行政の交流、連携を促進をし、地域郷土のまちづくりを目指すものでございまして、計画では、企業誘致関連事業、産業集積、市街地形成事業、まち並み環境整備、口銀谷や竹田、こういった所で取り組んでおりますまちづくり交付金事業、和田山駅前や口銀谷、こういった所で取り組んでおる事業、庁舎建設事業といったものがこの交流活力の範疇に入るということでございまして、これれの重点事業を実施していくことで将来像の実現を図りたいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げたいと、このように考えるところでございます。
能 見
総合計画にももちろん全て書かれているわけですが、その中で3年間の当面の実施計画では、今言われたような事が重点施策ということで理解させていただきたいと思います。
時間が無くなるといけませんので、この点はちょっとこれぐらいにしまして、次へ進みたいと思います。
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