議会報告 No.18-3(2008/03/26)
市議会3月定例会一般質問
「芸術文化活動の促進事業について」質疑応答全文(2/5)
芸術文化活動促進事業の予算に関して
能 見
根本的にはやはり成熟社会において、文化都市としての朝来市を建設するというお答になるわけですけども、芸術というのは、そういう人間の大きな営みの中で、こういう経済活動とかいろんな諸活動があるわけですけども、そしてそれを支えるために朝来市の予算というのは大部分を使われているわけです。
先程の木村議員との話の中にもありましたように、芸術に関するそういう予算というのは、全体の予算からすると非常に小さなものではあるんですけれども、実はこれ、朝来市のそういう大きな予算の中で、額が少ないからということではなくて、本来、いろんな予算を使ってるけれども、こういう小さい芸術文化活動に使われる予算というのは、ある意味で、こういういろんな費用を使っていくことの目的的な予算であって、他の予算項目は、むしろこういう人間の在りようを支えるためのものであるというふうに、私は捉えて良いんでないかなというふうに思います。
そういう意味で、先程ちょっと市長が予算について少し遠慮がちに申されてたわけですけども、その辺りはやはり自信を持ってこういう芸術政策というのは展開していただきたいというふうに思いますが、その辺りについてお考えがありましたらお願いしたいと思います。
市 長
今お話しございました能見議員のお考え、まさしく私も同感でございます。
行政そのものの、何て言いましょうか、文化化と言いましょうか、従前は町をつくっていくというのは、ある意味でハードで道路をつけ、区画整理をし、圃場を直し、こういったことが正しく行政が背負う、担っていく業務であると、こんな思いがしておりましたが、しかしながら、そういったハード整備そのものは、正しく町をつくっていく大変重要な事業でありまして、その一つ一つにそこの住まいする人間の生きざまといいましょうか、そういったものが必ず表われてくる町を形成していくということであります。
従がって、いろんなものをハード整備をするに際しても、やはりそこに自分たちの考えといいましょうか、生活の知恵みたいなものを必ず出していく。ある意味で行政の文化化というのは大変重要なことであります。
この行政の文化化というのは言われ出して久しいわけでありますけれども、なかなか馴染まないというところでありますが、意識をせずに、いろんなものを造る際に、建物を建てるにしても、いろんな意味での景観にマッチをする、また新しい考え方を提示していく、そういったことが取り入れられながら進めているという、こういうことでございます。
これらはある意味で成熟社会の到来というふうなことで、私たちが取り組みます、市民が取り組みますいろんな事業は、そういった意味で自分たちのこれから将来にわたる一つの大きなメッセージをその中にきちっと包含をして、思いを込めて進めていくというふうなことは大変重要であるというふうな思いがするところであります。それがなければ、本当に荒唐無稽な町になってしまう、そんな思いがするところであります。
従がいまして、いろんな行政全般あらゆることを進めるに当っても、今申し上げたような自分たちの生き様とか、願いとか、思いとか、そういったものをやはりきちっと表現していく、そんな町づくりをしていく必要がある。そのことに対するやはり一定の税の投入と言いましょうか、そういうことは私は大変重要なことであるというふうに思っておるところであります。
決して派手にお金を使うことが文化行政ではない。市民生活の中で本当に一生懸命取り組んでいただいて、それぞれ市民が豊な生活を実現をしていただく。そのことの集大成が町の魅力といいましょうか、懐の深さ、そういったものになるのではないかなというふうに思うところでありまして、行政が本当に担当させていただくところは、そういう市民生活がより豊になるような仕掛けであったり、その大きな流れ、そういったものを少しご支援をしたり、そういうことが私たちが取り組む領域かなと、そんな思いでございまして、今、それぞれ行政全般で取り組んでおりますいろんな文化的な、ソフト的な事業というのは、そういう考え方のもとに進めておるということでございます。
決して予算は多くはございませんが、小額でもないと。これらを本当に有効に活用して、豊かな朝来市を形成をしていくと、そういう一念で進めたいと、こういうふうに思っております。 |