>議会報告トップページ >議会報告No.18-6 >過去の記事索引
最終更新日:2008/03/28
前のページへ< 1 2 3 4 5 6
議会報告 No.18-6(2008/03/26)

市議会3月定例会一般質問
「芸術文化活動の促進事業について」質疑応答全文(5/5)

具体的な活動について(3)
あさご国際音楽祭及び朝来市少年少女オーケストラ

能 見

次の話へ移らせていただきます。次に、音楽家育成事業ということで、まず1つ目は、あさご国際音楽祭事業についてですが、これは旧朝来町から継続したものであり、著名な音楽家を招きコンサートを催すと共に、レッスンを通じて若手の演奏家を養成するものと考えていますけれども、この事業のやはり意図と成果についてお尋ねしたいと思います。

市 長

あさご音楽祭でございますが、優れた演奏家を招聘をし、アウトリーチ活動やコンサートの開催を通して身近で音楽に触れること、プロの演奏家に指導を受ける機会を提供することを目的に開催をしておりまして、既に4年が経過をいたします。

旧朝来町のご出身で世界で活躍、または修行中のバイオリン製作者が6人ぐらいいらっしゃいまして、その内の一人でバイオリンドクターの中澤宗幸氏、またバイオリニストの奥さんの中澤きみ子さん、こういった方を中心として、旧朝来町在住の有志の皆さんとの協力作業でこれまで進めていただいておるところであります。

第4回となりました本年度でありますが、全国の小学生から大学生まで26名の受講者がございました。内4名が市内の子供たちであったということでございます。市内からの受講者が増えたり、朝来の少年少女オーケストラの皆さんも参加をいただき合同演奏会なども実施をされまして、この事業の成果も着々と上がりつつあるのかなと、そんな気がいたします。

また、二度三度この音楽会に参加する受講生が全国から継続して参加をしてくれておりまして、その中から日本を代表する音楽家、こういったことがどんどんと育っているというのも大変大きなことでございまして、大いにこの事業が継続できる力になっているのかなというふうに思います。

この前の東京あさご会の席上でバイオリン演奏をしてくれましたオカモト君という中学1年生でありますが、このあさご国際音楽祭の参加者でございます。毎年来てくれておりますが、全国の中学生のバイオリンコンテストで1位になりまして、大変将来を嘱望されておる。最近ではニューヨークのカーネギーホールから招聘があるぐらいのレベルに達しているというふうなことでありまして、彼も毎年朝来に来て、本当に頑張ってやってくれているというのは、そういった育ちつつある音楽家というのも大いなる力ではないかなというふうに思うところであります。

本事業は実行委員会組織で運営をしておりまして、市内、多くの皆さんで一生懸命取り組んでいただいておるところであります。4年間で蓄積しておりますいろんなノウハウも十分に活かし切りまして、市民がつくる音楽祭として、クラシックだけではなくて、いろんな意味でバラエティーに富んだ音楽祭に発展していけば良いなと、そんな思いを持っておるところでございます。

能 見

受講生の話が出てましたけれども、確かに私も名簿等で調べさせていただくと、毎年のように来てる受講生というのがかなりいます。今年で26名の内13名ですか、前年に来てた受講生というようなことで、その前もやはりかなりの数で、そういう受講生が継続して来てると。その中からそういう活躍する人が出てくるということは、やはり継続して受講するということ、それが受講生の力になってるので、そういう意味が有るのかなというふうに理解しているわけです。

それからもう一つ、この音楽祭は、コンサートをいろんな形で催すというところにも市民に音楽を広めるというか、そういう意味が有るんでないかなというふうに思いますが、その実行委員会の方等がいろいろと取り組みをされてるようですけれども、やはりこの形式というのは市民の方に喜んでいただけるものと思いますので、その辺りについて一言ありましたらお願いしたいと思います。

市 長

おっしゃる通りでございまして、1週間音楽祭が展開をされます。朝から晩まで本当にタイトな日程で、市内随所で音楽会が開催をされるという大変贅沢な内容になっております。これに係わっていただく講師陣の皆さん、そして生徒の皆さんや朝来市内の奏者の皆さん等も大変なご苦労なりご負担をかけているわけでありますが、先程も、先の木村議員の方からもお話がございましたように、いろんな意味で家庭内で、またいろんな公共的な空間でこういった音楽会が開催をされ、そういったことに親しむ環境、雰囲気が有るというのは本当に素晴らしいことだなというふうに思うわけでございます。

大変厳しいタイトな内容でありますけれども、これらについてはより継続ができる、そんな環境整備をしていかなければいけないな、そんな思いがするところでございます。

能 見

それでは次に、朝来市少年少女オーケストラ事業について教育長にお尋ねしますが、この少年少女オーケストラ事業というのは、旧和田山町の事業を継続したもので、ライツ管弦楽団から講師を招き、多数の役員やボランティアの指導者によって指導され、更には父兄の助力によって活動が支えられているというふうにお聞きしているわけですけれども、この事業の意義、これをどのようにお考えになってるか、まずお伺いします。

教育長

朝来市少年少女オーケストラに対するお尋ねでございますけれども、このオーケストラは平成2年の8月にふるさと創生事業の一環として、旧和田山町におきまして音楽文化の振興と心豊な青少年の育成を目指して、和田山少年少女オーケストラとして発足をしたものでございます。17年4月の合併の際には、その意志を引き継ぎまして、市内の各小、中学校の協力を得ながらエリアを全市に拡大をして、新市朝来市の少年少女オーケストラとしての再編を行なう中で、今年度からは名称を朝来市少年少女オーケストラに変更をいたしたところでございます。

現在、団員数は本年の20期生の入団者を含めて81名ということになっておりまして、小学校1年生から大学生まで、幅の広い年齢層の構成になっております。今では県下でも大変評価の高いオーケストラに成長しておりまして、正に朝来市のオンリーワン事業であるというふうに思っております。

この指導、練習につきましては、先程お話がありましたライツの管弦楽団による委託指導があるわけでございますが、通常毎週火曜日と土曜日の練習を行なっておりますが、その時には市内の小、中学校の先生方によりまして、献身的な指導を受けておるところでございます。

主な活動といたしましては、年1回の定期演奏会、またあさご国際音楽祭、市内学校音楽祭のほか、成人式など市主催の各種式典へもたくさん出演をしております。また、年末にはクリスマスコンサートとして、毎年神戸のホテルオークラでクリスマスコンサートを開催をしております。こうした長年の活動の成果が、昨年度、但馬の芸術文化の振興に大きく貢献をしたとして、但馬青少年文化奨励賞をいただいたところでございます。

指導者の確保でありますとか、また練習場所の問題、送迎等の問題など、課題もたくさん有りますので、旧和田山町域以外からの入団者は今のところまだ少ないわけでございますけれども、意義としましては、人の心を潤し心豊にする音楽を大切にして、更に21世紀を担う子供たちの心身共に素直な成長を願い、今後も途切れることなく、朝来市のオンリーワン事業として推進をしていきたいというふうに考えております。

能 見

この朝来市少年少女オーケストラについては、理事長のシマダ先生に設立当時からのお話を聞きますと、非常に苦労されて今日を迎えられたというふうにお聞きしております。私も折々この楽しい演奏を聞かせていただいているわけですけれども、一つには、今ちょっと話が出てましたけれども、元は和田山のふるさと創生基金でこのオーケストラを創られたという、非常に英断であったというふうに思いますが、今後はやはり朝来市としてこれを展開していくということが大事だろうというふうに思いますが、朝来市全体にどう広げていくかという問題が今後の大きな課題だろうというふうに思います。

今まで団員の人がどこから来てるかというので、やはり和田山町出身者が63名と圧倒的に多く、あと山東8、朝来が5、市外に5というふうな形というふうに聞いてますけれども、創立当時から係わってる和田山が多いというのは当然なんですけども、朝来とか山東の方へ広がりを見せてるわけで、その辺りの広がりを今後全市に広げるような、そういう取り組みとして、これ多分音楽の先生がいろいろ中学校を転校されるので、それにつれて広がってるように拝察するんですけど、その辺り、いい考え方が何か有りましたらお願いしたいというふうに思います。

教育長

先程も申し上げましたんですが、まだ和田山町域以外の所では少ないわけでございますが、一つは、先程申し上げました組織的に朝来市の全小、中学校の校長会、そういったものも組織の中に入っていくということで、朝来市全体で音楽担当の先生方にご指導をお願いできるような体制づくりをしたいということと、それから、担当しております職員が在るわけでございますが、そこを通じまして全小学校に募集の際はいろんな呼びかけをしておるということでございまして、まだまだ目に見えるような効果まではいっておりませんけれども、そういった形で徐々に市内全域に広げたいということで、今後も努力をしていきたいというふうに思っております。

能 見

最近の団員の入団状況を見てましても、そんなに多く入ってるようには見えません。一桁台のようですので、その辺りに、シマダ先生ともお話してたのは、レベルが上がって入りにくいという面もあるかもしれませんが、やはり全市的に展開するという努力が必要だろうと思うんです。そのことによって子供たちに音楽という芸術を通じて生きる喜びを体得させるということが大切だろうと思いますので、ひとつ宜しくお願いしたいと思います。
以上で終わります。

 
前のページへ< 1 2 3 4 5 6
 
>上へ戻る
>議会報告トップページへ
 

Copyright (C) NOUMI YUUHACHIROU | All Rights Reserved 無断転載禁止 | Produce by K-TEHC