議会報告 No.18-5(2008/03/26)
市議会3月定例会一般質問
「芸術文化活動の促進事業について」質疑応答全文(4/5)
具体的な活動について(2) 朝展及び全国こども絵画選抜展
能 見
朝展、これは朝来市合併の時にできたということですが、絵画と立体と書画、写真の4分野で市民及び市外から作品を募集すると。これは市民の芸術創作意欲を刺激し、芸術の市民への普及を図るものというふうに考えるわけですけども、この事業の意図、目的はどうお考えになっていますかお尋ねしたいと思います。
市 長
朝展の趣旨につきましては、今、能見議員がお話しをいただいた通りでございまして、生野町から引き続いて、生野町美術展、これらを発展的に次代につないでいくと、こういう考え方のもとにスタートをしたものでございまして、平面なり書画、写真、そして立体、4部門というふうなことで、大変欲張りな朝展というふうなことになっておりますけれども、これらは、今お話ございましたように、市民の皆さんの参加と言いましょうか、そういったこと、そして創作活動、こういったことへの大いなる刺激になるような、そしてそのことがまちづくりにつながっていくような、そういう朝展でなければいけないというふうに思いますし、これはある意味で市民の展覧会というよりも、この朝展そのものが全国的な存在として、いろんな皆さんが多様にここに応募していただいて、いろんな思いを表現していただくことが大変重要であろうというふうな思いの中でスタートをしたものでございます。
能 見
この設立の意図は今お答えいただいたわけですけども、現在においては、作品目録等から見ますと、作品の応募は近隣市町からと市内ということのようです。そう全国的な広がりは、これは必要でないのかなというふうに思ってるんですけれども、一応日本在住の方で高校生以上なら誰でも応募できるというふうになってますが、その辺りどうお考えになってるかという点と、それから、高校生の参加がもう少しあれば良いんでないかなという思いはしてます。今年の書で高校生が大賞でしたか、あれを取りましたけれども、非常に良いことだなというふうに思ってますが、その辺りについてお尋ねしたいと思います。
市 長
おっしゃる通りでございまして、広く間口は開けて応募をいただくということで結構かと思いますが、今年の状況を見ておりましても、兵庫県内、また京都府そのほか若干県外から、こんな状況でございまして、朝展としての位置付けはそういうことで良いのではないかなというふうに思います。
書画の分で高校生の参加、今年は大賞を取りましたが、昨年も高校生であったと思います。そういう意味では、高校生以上の参加というふうなことで限定そしておるところでありますが、いろんな意味で、高校生がより多くいろんな部門で参加をしてくれることが大変喜ばしい、大いに期待をしておるところでございまして、そういう働きかけもどんどんしてまいりたいと、このように思います。
能 見
それでは、次の全国こども絵画選抜展についてお尋ねします。
これは、朝来市の小、中学校を中心に全国の小、中学生から作品を募集していると。旧3町の小・中学生大賞の絵画展を、合併を機に発展させたものであるわけですけども、その設立の意図はどこにあったのかということをお尋ねしたいと思います。
市 長
今ご指摘ございましたように、全国こども絵画選抜展につきましては、和田山町で実施されておりました"こどもふるさと写生展"、そして朝来町で開催をしておりました"花の絵画全国公募展"、こういった2つを合体させまして新たに全国こども絵画選抜展として公募展を開催をさせていただいておるところでございます。
従前は本当に全国から3,000点、4,000点も集まるような盛況下にございましたが、今年については11府県から972点というふうなことでございます。幸い、ありがたいことに、市内のそれぞれ学校からも相当点数を出していただいておりますのと、特に梁瀬中学校が最優秀学校賞を受賞したというふうなことでございます。
このこども選抜展がある意味で各小学校、中学校等の絵画の一つの目標になっておる、非常に励みになっておるというふうな意味では、大変意義深いことではないかなというふうに考えるところでございます。
ある意味で、子供たちは素直に自分の思いをキャンバスに表現をしていく、そういうことであります。このことを通して、やはり自分のふるさとをより深く見詰めたり、そしてふるさとの良さを感じたり、そして尚且つ、いろんな自然環境の豊な地域でありますから、その自然環境の大切さや美しさ、こういったことを守り育てる、そんな意味で朝来のまちづくりを形成していく一つの基本的な考え方として、子供たちを中心にそういったことが大いに養われるのではないかなと。
尚且つ、やはり子供たちの素晴らしい想像力で絵を通して町をつくっていく、そんなことが実現できるかなという、そんな思いがするところでございまして、全国こども絵画選抜展、本当に絵を見るとやっぱり楽しい、素晴らしい絵がいっぱい掲げられております。今年はたまたま美術館がリニューアルの作業中でございましたので、この展示会がそれこそヒメハナ公園のウツギ館と和田山ジュピターホール、生野マインホール、そして表彰式は神戸の県民会館で実施をさせていただいたところでございますが、市内から多くの皆さんがこれらをご覧いただいて楽しんでいただいたのではないかなと、そんな思いがするところでございます。
市内小、中学校等、また幼稚園等においてもこういった取り組みが一層活発に、子供たちが楽しんで取り組めれば、そういう環境ができることが本当に喜ばしいなと、そんな思いでいっぱいでございます。
能 見
今、市長のほうからありましたけれども、最初は全国26都府県から137校というふうな参加状況で、1,656点の応募があったと。それが19年度には11府県で75校、972点というふうに、ちょっとそういう応募点数、学校とも、地域とも縮小してきてるというのが如実に見えるわけですけども、やはりこれは全国の小、中学校とどう連携していくかという、その辺りのところのもう一段と努力が要るんでないかなというふうに思っておりますけれども、ひとつその辺りのところを改善して、継続していくということでお願いしたいと思います。
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