議会報告 No.19-3(2008/07/20)
市議会6月定例会一般質問
「新庁舎建設の基本構想」について」質疑応答全文(2/5)
新庁舎建設の根本的な考え方について
能 見
そこで、第2の問題としてこの新庁舎の根本的な考え方についてということで質問させていただきますが、この庁舎というものはそもそも何かというようなことを考えてみますと、結局職員が居て行政事務を行なうということだけなら、役場的な機能というようなことで最少のスペースが有れば良いということになると思いますけれども、今迄も市長はいろんなことを、昨日の答弁でも言われていたわけですけども、何のために新庁舎を建設しようというふうにお考えになってるか、その根本的な考え方をお尋ねしたいと思います。
市 長
新庁舎建設の根本的な考え方でございますが、このことにつきましては、ご案内のようにこの旧4町時代から合併協議3年を経まして、やはり新市におきまして大変重要な課題の一つは新庁舎建設ということでございます。その新庁舎建設についての合併協議の経過等があることについては、もう先刻ご案内の通りでございますが、それらのやはり旧4町市民の皆さんの思い、そういったことを含めまして根本的な新庁舎の考え方については、やはりまちづくりのシンボルとなる庁舎であること、新生朝来市のシンボルとなる庁舎であること、そしてあくまでも市民一体化を図る市民交流の場となる庁舎である、そして尚且つ21世紀ユニバーサル社会と言われるように、だれもがやはり使い易いそういうユニバーサルデザインの庁舎であること、更に地域の景観、地球環境に配慮した庁舎である、そして尚且つ安心、安全な庁舎、社会変化に対応できる庁舎、持続性高くコストパフォーマンスに優れた庁舎、こういった考え方のもとに市民の皆さんが新市をやはり将来を託する、いろんな意味で市民の思いが実現をされる、そういった思いを込めたやはり庁舎とするべきであろうという考え方でおるところでございますので、どうぞ一つ宜しくご理解賜りたいと思います。
能 見
基本的なその考え方、根本的な考え方としてはまちづくりのシンボルということ、或は市民の交流の場となる、或はユニバーサルデザイン、それから地球環境に配慮したものとか、或は安心、安全といったような、そういうふうなことを今お話しいただいたわけですけれども、そういう根本的な考え方に立つわけですけども、その根底にはやはり今まで既に旧4町で合併協定を結んできたわけですから、その合併協議で検討したことはそれをそのまま踏襲するということではないにしても、やはりそれを踏まえた協議が今後なされるだろうというふうには思いますけれども、その辺で今のような根本的な考え方をもって考えているというふうに理解して良いわけでしょうか。
市 長
先程申し上げましたように、当然に合併という大変大きな時期を乗り越えて現在の新生朝来市がございます。その中で、合併協定の中にこの庁舎建設ということが具体的に盛り込まれて、それぞれ合併協議会で議決をされ、その前段として各旧町議会でも議決をいただいておるということでございます。その新庁舎建設の考え方は、前々からご案内のとおり国道312号線沿線を基本に全体的地勢、交通事情及び他の官公庁との関係等市民の利便性を十分考慮し、新市において速やかに検討するというこういうくだりでございまして、このことにつきましては昨日開催されました検討委員会の中でも、私からは直接お話し申し上げておりませんが、従来の経過の参考資料として委員各位に提示を事務局からしておるということでありますが、私の方からは基本的にこの合併協定ということについては当然重いものであるということでございますけれども、しかしながらこれからの新市にとりましてやはり夢を託する、新しいまちづくりをしていく、そういうシンボル的な庁舎を造るためには、やはりそういう経過も一つの参考にしながらも、もう少し総合的、客観的にいろんな御議論をして結論を導いていただくのが私は良いのではないか、そういうことでお話しを申し上げたところでございます。
能 見
その合併協定における、そういう、只今312号線云々と市長読み上げましたことは踏まえながらも、やはりその上に立ってより根本的にもう一度庁舎問題を検討していくというふうに理解させていただいたら良いというふうに思うんですが、そういうふうに理解させていただいて話しをもう少し進めさせていたできますが、そこで庁舎問題というのは現在こういう分散している行政機能を集約化して、そして市民の利便性を図るという点はやはり大事な点だろうというふうに思うわけですけれども、そこでこの間の新庁舎建設の検討委員会に出されました資料等を見ていますと、職員数等については現在の447名ですかね、正規職員、そして嘱託職員242名といったような資料が提示されてましたけれども、こういう職員定数というのがこの庁舎を考えていく上で一つの大きなベースになるだろうというふうに思いますけれども、定員適正化計画によれば平成27年には370名というのが出されているわけですけれども、その辺、こういう庁舎を建設するということにおいて現在の職員か、そういう定員適正化計画における職員をベースに考えていくのか、その辺のところはどうなんでしょうか。
市 長
定員適正化計画につきましては、既に議会の方にも市民の皆さんにも内容をお知らせをいたしまして、私どもが達成をするべき目標ということでお示しをしておるところでございますし、現在はこれらの計画が2年ぐらい前倒しで進行しているという状況にございます。当然、従がいまして今回検討いただきます庁舎のその規模については、この定員適正化計画にのっとる職員を対象として規模決定を模索していく、こういうことになるということでございます。
能 見
当然そういうことであろうと思うんですけれども、私が質問させていただいている一つの意図は、この庁舎建設費をできるだけ安く抑えるということが今後の財政を考えたら大事だなと思いますので、そういうことで質問をさせていただいているわけですけども、370名というこれについて、一応これで今のところ計画が決定しているということですけども、将来的には朝来市の人口が大きく膨れ上がるということではなくて、むしろ右肩下がりに減少していく傾向があるんでないかと。近年の人口動態を見ておりましてもそういう傾向があるというふうに思いますけれども、そうしますとこの370名というものも再度場合によっては検討する課題にもなるんでないかなというふうに思うわけです。そうすると、そういう意味では職員の計画人数というのは、370名というのは必ずしも適切かどうかという辺も踏まえて検討していただきたいということがあるわけですが、その辺はどうでしょうか。
市 長
もちろん情勢変化といいましょうか、それらには柔軟に対応した構想策定ということが必要であるというふうに思っております。
ご案内のように、行政組織は生き物でございまして、国、県そして基礎的自治体である市町村、これらは常に時代の要請に応じてどう変革していくか、大変流動的な時期でございます。尚且つ、私共が担当しております業務の一部、例えば既に申し上げておりますが、消防業務等については更に広域化というふうなことが国、県のいろんな指示等の中で言われておりまして、これらの広域化、またその他の市民生活に関ります業務の広域化、再編、こういったことも想定をされますから、そういった流動的なことも可能な限り捉えながら的確にこの計画に反映をさせていく、そういう柔軟性が必要であるというふうに考えております。
従がいまして、現在の定員適正化計画そのものがコンクリートされたものではない。まだ、尚且ついろんな状況によって更に定員適正化計画が、数字が変わってくるだろう。こういう思いでおります。
能 見
当然のことだろうというふうに思いますけれども、この建設費のコストを低減するという観点からすると、今のところ考えられてるのは検討委員会への諮問事項を見てもどうも庁舎単独でというふうに、つまり庁舎だけを建てると。他の、今例えばありました消防の広域化があったら、その広域化する消防の本庁と一緒のようなものを考えるとか、そういうふうなことでは無いように思うんですが、建設費を、或はいろんなコストダウンを考えればなにも単独だけでなくて、例えば今一つの候補地で農協とかああいう所もありますけど、農協の施設、建物と一緒になるとか、そういうふうなことも検討の内に入れられるんでないかなといったようなこともあると思うんですが、その辺については単独というふうにやはりお考えになってるわけでしょうか。
市 長
その辺については、私から特に考え方を申し上げておりません。当然にしてコストパフォーマンスについては大変大きな要素でございますから、真剣に御議論されるもんだと思いますし、常々私が考えておりますのは、行政庁として単体で必ずしもなければならんということではない、複合施設で、ある意味でいろんな国の制度とかそういったものが活用できて市民が交流できる、そういう機能と複合施設であって構わないというふうに私は常々思っております。こういった事については、当然それぞれの立場からいろんな識者の皆さんにお集まりをいただいておりますから、当然御議論されるもんだというふうに考えております。
能 見
これから庁舎検討委員会で検討されることですけれども、我々もどうも単体でというふうに考えがちなんですけれども、必ずしもそうでなくても良いだろうというふうに思いますので、そういうことを皆さんがいろいろお考えいただいたらというふうに、市長もそういうふうに言っておられるので、そう私も考えているということでこの件は終わらせていただきたいと思います。 |