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最終更新日:2008/10/05
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議会報告 No.21-4(2008/10/05)

朝来市議会第22回(平成20年9月)定例会一般質問
「水利権と文化的景観の指定について」質疑応答全文(3/5)

水利権問題について

生野ダム水路改修に伴う水路と発電所の保存について

能 見

時間の都合上、次へ行かせて頂きますが、三つ目にこの水路と発電所の保存についてお尋ねします。

まず、水路ですが、これはダムから発電所まで約4キロあります。そして発電所があり、発電所以後はサイホンで市川の右岸から、下流に向かって右側から左側へ、山神橋のすぐ下流の所、川の岩盤の下を穴を掘って水を左岸に流し、下流へと送っているという水路ですが、やはり上流部分の古い水路の保存も含めて産業遺産として、今まで働いてきたものですから、十分に保存する必要があり、これは三菱マテリアルとの相談になると思いますが、保存を計ると共に、このサイホンの部分から下流についても、水利組合からも要望書が出ている問題でもありますが、やはりサイホンから下(しも)は過去の公害問題に対する歴史の証でもあるので、これをもう使わないから水没させる、或は放棄してしまうことは、今までのそういう生野の公害の歴史を考えれば、やはり大事な産業遺産であると私は考えますが、そういう保存について、市長はどうお考えになっているかお伺いします。

市 長

三菱の鉱山関連施設等につきましては、明治以降、フランス人技師を導入して以降、日本の高度な近代化モデルとして整備された遺産群です。これらをどうこれから保存、活用していくかが朝来市生野地区の将来を左右する大きな課題でもありまして、基本的にはその産業遺産群を会社、そして市民の皆さんと連携しながら、絶対的な会社の協力を頂戴して保存活用していく方向は、既に確認されております。そういった意味で、今ご指摘の掛け樋の水路等についても、基本的には水路構造物はいらわないと、その中にパイプを通して、その水路構造物は保全していくという考え方ですし、また、流末の寺ノ上水源の上流、放流口になっている三菱マテリアルの発電所施設等についても、平成12年、13年に発電機が更新をされたところですが、建物ないしそういった一連のものは産業遺産として当然保存をしていく考え方のもとに整理をしておりますし、寺ノ上浄水場から左岸に至るサイホンによりる水路、これも本当に県下でも非常に稀な、河川本流を横断する水路、サイホン構造ということで大変珍しい遺産でもあります。これらを下流域水利組合の皆さんが一生懸命頑張って戴いて、行政を含めてこれを維持してきたという歴史的な経緯もあります。そういった意味では、これら全体を一つの歴史の証として保存していくのは大変重要なことであり、会社に対してもそういった基本的な考え方を申し上げて、会社もこれらの保存に最大のご協力、努力を頂戴をする方向で、現在も鋭意取り組んでおる次第ですので、その点につきまして一層生野地域の市民の皆さんと共に十分に状況を理解し、検証しながら今後の活用に繋げていきたいと考えている次第です。

能 見

特にこのサイホンは、大正5年頃に建設されたと聞いてますが、非常に珍しいものですので、是非保存して戴きたいと思います。

それでは、時間の都合上、次の問題へ移らせて頂きます。

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