活動報告 No.7(2006/11/16)発議第2号「段ヶ峰における風力発電実現に関する意見書の掲出について」審査の経緯
現在民間の2事業者、クリーン・エナジー・ファクトリー(株)(以後、CEF)とエコ・パワー(株)が段ヶ峰に風力発電事業を計画しているのは、皆様周知の通りです。
この内、CEFは先行して経済産業省に申請し、平成17年10月25日に同省から平成17年度事業分の補助金6千万円余りの決定通知を受けました。
これに対し、兵庫県は、段ヶ峰周辺にイヌワシが飛来しているとして、平成17年10月26日に風力発電所環境配慮暫定指導指針を決め、現在事業を計画中の業者もこの指針に従うことを求めました。
この結果、CEFは特にイヌワシなどの猛禽類については平成17年度からの調査を継続しました。県の環境影響評価審査会の暫定指導指針の期限に従った4月21日の答申は、猛禽類調査の期限の6月末までの調査結果を受けて結論を出すということでした。
これを受け知事も6月末まで調査を続けるよう事業者に助言しました。
このような状況において我々生野町の4人の議員で相談し、渕本議員に提案者をお願いして、この発議第2号を6月2日に議会に提案し、発議は総務常任委員会に回付、審査されることになりました。
6月議会中の審査で、結論を出すべきという意見もありましたが、県の環境影響審査会の結論が出てからでも遅くないという意見が多数を占め、継続審査ということになりました。
その後、県の環境影響審査会の結論を待つことになりますが、8月3日に地元の意見を聞くということで清水菖蒲沢区長の意見を聴取して以降、その動きは全く不明となっています。
こうして、9月議会を迎え、総務常任委員会でこの意見書の取扱について意見交換を行ない様々な意見がありましたが、建設に反対する陳情書が出ていること、総務常任委員会の任期のこと等をふまえ、当委員会の任期中に独自に調査、審査した上で、一定の結論を出すことに決し、9月議会では再び継続審査とすることにしました。
10月に入り、当委員会とそのほかに多数の議員の参加も得て段ヶ峰の現地調査を行ない、その後の会議で市がこの事業に同意した姿勢に変化はないことの確認、事業者の過去のクマタカやサンショウウオの生息に起因する2回の計画の変更の説明を受けました。
また、イヌワシの衝突回避の方策、ブレード(風車)への着色、白色閃光灯の装着、餌になる小動物の侵入阻止のフェンスの設置などの再説明、そして今回新たに事業者が提案しているリフトを用いた餌場の設置の説明を受けました。 作業道路整備による林道としてのメリット、道路確保による緊急車両の通行のメリット、道路整備後の維持管理態勢などを確認しました。
そして、今回賛成多数で総務委員会でこの意見書の提出が可決されたわけです。
今後は生野町、朝来市の発展と希望であり、地球温暖化阻止の切り札である風力発電について県がゴーサインを出すことを期待するばかりです。
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